ミ・サ・キ・コラムCOLUMN
ホームデンタルケア
既に歯石になってしまった物については一度病院で歯石除去を行いキレイに落とす必要がありますが、病院での処置後や子犬のしつけの一環として歯ブラシをする事が非常に重要になってきます。
毎日1回できれば一番良いのですがなかなか難しいと言う事であれば二日に1回チャレンジしてみると良いかもしれません。
では歯磨きのポイントとは?
歯ブラシの硬さ、大きさ
使用する子の口の大きさに合わせた物を選んで下さい。小型~中型の子であれば小児用の歯ブラシで柔らかい物を使用しても良いでしょう。
歯ブラシを嫌がる子であればガーゼを指に巻いて歯磨きするのも良いでしょう。今は歯磨き用ガーゼが市販でもあるようです。
歯磨き剤
いろいろな種類が出ています。ジェル状・液体・ペースト状。味も様々です。
液体やジェル状のものでは「塗りつけるだけでも効果がある。」とされる製品もあるので歯磨きはちょっと難しいかも?と言う子に使ってみると良いかもしれません。
またはお湯だけでも良いでしょう。
ブラシの仕方
あまり力強くブラシを当ててしまうと痛みを伴い出血することがあります。
飼い主さんのほっぺをブラシで痛くない程度に軽く擦って見てください。
それくらいの強さで歯肉・歯の表面をブラッシングして下さい。
(あまり出血するようであれば無理をせず獣医師にご相談下さい。)
しつけスタート時期
歯ブラシのしつけは6ヶ月を過ぎたころから始めた方が良いでしょう。
乳歯から永久歯への生え変りの時期は歯がグラグラして若干痛みがあるようです。
その時期に歯ブラシのしつけを始めると痛みで口を触られるのを嫌がるようになってしまうかもしれません。
総て永久歯に生え替わってからスタートする事をお勧めします。また、歯肉炎がある場合はやはり痛みがあるので注意しましょう。
いずれにしてもされる側の動物がブラッシングを喜んで受けてくれる状況を作る事が一番大事なことです。
ブラッシングはやはりちょっと難しいなぁ~??と思われている方には
歯磨きガムやフードでも歯磨き効果のある商品があります。
また、お口にスプレーする物、飲み水に薬剤を混ぜる事でお口のケアをする等最近はいろいろな商品があるのでその子のタイプに合わせた商品を選んで長く続けていく事が重要です。
フード
ソフトフードや缶タイプの物を食べている子はまずドライフードに変えてみる事をお勧めします。
ソフトタイプの食餌はドライフードに比べて口腔内に残りやすく、その為プラーク内細菌を成長させやすくしています。
ドライフードでは最近歯石を付きづらくする商品が出ています。
通常のフードより粒が大きく線維が層状構造になっている為粒を齧る事により歯の表面全体を優しくこすり取り、歯垢を減らします。犬用・猫用があります。
歯磨きガム
こちらも噛む事で歯垢の付着を減らす効果のある商品です。動物が嫌がらずに食べてくれれば使ってみるのも良いでしょう。ただし与え過ぎによるカロリーオーバーにはご注意を!!
ビルバックチュウは猫用製品もあります。
体重別、最近では皮膚ケアに配慮したものやシニアやダイエット用等様々な製品があります。
液体デンタルケア製品
毎日の飲み水に加えるだけのケアで口腔内のPHを酸性にして歯石を付きづらくする物や口腔内にスプレー又は滴下して使用するタイプやジェルを塗るタイプもあります。
(犬・猫用)飲み水に混ぜるタイプ、含む事で口の中のPHを変え歯石を付きづらくします。
(犬・猫用)ミント・シソ科の植物とバラ科の植物のエキスにより口腔内のPHを変え歯石の予防と口臭を予防します。口にスプレー又は滴下するタイプです。
犬・猫用) ジェルタイプの歯磨きですが歯肉に塗るだけでも大丈夫です、天然酵素により歯石を付きづらくします。
いずれの商品も歯磨きと合わせる事でより効果的に歯石予防ができます。
歯磨きの商品は今いろいろ数多く出ていますが、選ぶ参考として「VOHC」マークがあります。こちらが付いている商品は歯垢・歯石に対して効果が認められた商品に関して付けられるマークですので参考にして頂ければと思います。
VOHC 米国獣医口腔衛生委員会
ペットの歯の健康についての啓蒙と普及を目的として設立。
各種デンタルケア製品の評価方法を公開しています。また定められた評価方法により効果が確認された製品にVOHCマークを表示する事を認めています。